ベトナムにとってのホーチミン主席とは

ベトナムに住んでいればあらゆるところで目にする機会のあるホーチミン主席。お札のデザインが全てホーチミン主席なので毎日目にする機会があるでしょう。今回はベトナムにとって、ベトナム人にとってのホーチミン主席について感じることを書きます。

ベトナムにとってのホーチミン主席とは

まずは国にとってのホーチミン主席。細かい功績は省きますが、興味がある方はリンクを貼っておくのでこちらをご覧ください。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%81%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%B3

今のベトナムの基礎を作った方なので、国としてはやっぱり一番尊敬すべき人物となっています。国会や式典などではホーチミン主席の胸像が必ずといっていいほど置かれていますし、学校などではホーチミン主席の写真が校庭の中央に掲げられているところもあります。テレビでもホーチミン主席について語られる番組が頻繁に流れています。

こんな感じにあたる人物が日本にはいませんので少し違和感がありますが、まあ世界的に見れば特定の人物を国として贖うことはそれほど珍しくはないでしょう。

ベトナム人にとってのホーチミン主席とは

ハノイにあるホーチミン博物館

さて、国としての扱いは直接目にしなくても何となく想像はつくかと思います。では実際にそんな環境で生まれ育ったベトナム人にとってのホーチミン主席はどのような感じなのでしょうか。これは世代間によって結構差が見られます。

年配世代

実際の戦争経験者からその子ども(55~60歳以上ぐらい)世代までは比較的ホーチミン主席に対する敬いが強い気がします。この世代の人たちが住んでいるベトナム人家庭にお邪魔すると、自宅にホーチミン主席の肖像画が飾られているところを目にすることもあります。また具体的にホーチミン主席が生きていた時代の世代なので、より親近感を持っているといった感じなのではと思います。南部のホーチミン市もかつての名前「サイゴン」と現在も呼び続けているのは、かつての習慣とホーチミン主席と同じ名称で街を呼ぶことに抵抗があるからでしょうか。

若い世代

上で書いたような環境で育っていますので、ホーチミン主席について敬いの気持ちはあるものの実際のところそれほど意識はしていないといったところです。学校教育でもホーチミン主席についての授業はたくさんあるようですが、具体的にどんなことをしたのかはっきりと答えられる人は少ないです。「何となく分かる」あるいは「習ったけど全部忘れた」みたいな若者がほとんどです。これは学歴などによる差などは関係がなく、どういった層にも当てはまります。もし身近に若いベトナム人がいたら試しに聞いてみてもいいでしょう。ここで詳細に答えられる人は本当にホーチミン主席を敬愛している人だと窺えます。

そういえば日本史&公民

日本にとって重要な功績を残した人を覚えさせるといたら日本史または公民の授業でしょうか。日本の場合は一人の人物についてみっちり学ぶという機会はありませんんが、国の転換期のきっかけになった人物は必ず授業で覚えさせられます。中学の公民の授業で歴代の総理大臣の名前を順番に覚えさせられて、定期テストに出題されたことがありましたが、今でもそんなことやってるんでしょうか。どんな功績を残したかより、なんで失脚したかみたいな理由だけが頭に残ってます。