ベトナム版ゴッドファーザーの息子

妻の中学生の頃の友人で、地元を仕切るマフィアのボスの息子と結婚した子がいます。その女性と妻は実家が近くて今でも交流がありますが、過去に話をする機会がありましたので今回はその時の話を記事にします。

地元を仕切るマフィアとは

妻の実家がある村や周辺地域を牛耳っているらしいマフィア。親分の家は妻の実家から歩いて10分ぐらいのところにあります。私が聞いたところ賭博や金貸し業が地元民の主に知るところのようです。特に忌み嫌われているような存在というわけでもなく、普通に近所同士の交流もあれば村の行事ごとにも顔を出しているようです。このマフィア組織は何回か警察に捕まって新聞にも載っているんですが、毎回短期間で出所してきているらしく何かしらの力が働いているんでしょう。

この親分の息子が拍子抜けするぐらい気の優しい人で、一応今は金貸し業で生計を立てているとのことですが、この人の奥さん(妻の友人)曰く、

「マフィアで頭を張るようなキャラではない」

とのこと。因みにその奥さんは現在スパ関係の会社を経営しています。妻の話では、

「学生のときから気が強く、自分の学校や他校の女学生とよくケンカしていた」

とのことで所謂「スケ番」だったようです。今は完全に夫を尻に敷いています。

ゴッドファーザーの突然死

ところで2年ほど前にそのゴッドファーザーが突然死する事件がありました。北部の港街ハイフォン市で遺体で発見されたとのことです。警察の発表によると死因は事故死としていますが、妻の地元では何かしらの抗争があったんじゃないかと憶測がされています。

今はその当時のNo2が組を仕切って運営を続けているようですが、妻の友人曰く、息子が後を継いで将来的にボスになることは多分ないとのことです。

ところで彼がやっている金貸し業ですが、別に無茶苦茶な金利を取っているというものでもなく、貸付額も日本円で5万円程度からやっているとのことです。妻の地元は銀行からお金を借りることができない人も多いからそれなりに利用者も多いようで、どちらかと言うと少額(25万円以下)の客が多いのだとか。冗談半分で妻に「私でもできるんじゃないか?」と言うと、

「あなたが貸しても誰も返しに来ないわよ。返さなかったら恐いことになると思わせられないでしょ。」

とのこと。やっぱり何をするにも後ろ盾って大事だな。。。

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