国際結婚の終活について

日本で「終活」の言葉が出てきたのはいつぐらいからでしたでしょうか。ある程度の年齢に来ると残された人に極力手間をかけさせないように準備するのが当たり前のようになってきています。今回は同じ国際結婚をしている友人と話をしたときに出た「国際結婚終活」について書きたいと思います。

準備をする上で考えておくべきこと

基本的に準備するものはそれほど変わらないですが、方法とか条件に結構手間がかかりそうです。因みに話をした友人は日本と中国の国際結婚で、生活の拠点が中国にあります。

生前に自分の意思を伝えておかないと遺族(私でいうと娘と息子)は頭を悩ますかもしれません。まずは日本の墓に入るのか、ベトナムの墓に入るのかという問題です。正直これは後を見る子どもたちがどこにいるかになると思います。ベトナムに住んでいるのならベトナムの墓に入るのが現実的でしょう。自分の意思で日本の墓に入りたいと言って建てたとしても、居住地の関係で墓に行くこともできず荒れ放題になるのは悲しいものがあります。永代供養という手もありますが、やっぱり管理費含め何かあったときのやり取りが常に国を跨いで、となると大変なものがあります。

かと言って日本の他の身内(従姉妹の子どもたちなど)にこの役を全面的にお願いするのは気が引けますので色々考えます。ただどこで葬式するとかの話もありますが、死後の戸籍云々とかの処理はお願いすることになるかもしれませんねぇ。

てか自分が逝く頃にはこういうのを一括で請け負っているサービスみたいなものができてないだろうか?今の時代日本でも独り身で最期を迎える人は多いわけやし。。。

遺産

遺産相続手続きは何かと手間がかかるものですが、子どもたちが二か国の遺産相続となると知識的なものにとどまらず言葉の問題も相まって大変なのは必至です。なので専門家の案内に従って処理をするしかないと思いますが、この場合やはり自分が生前に信頼のできるコンサルタントを見つけておく必要があるでしょう。特に日本側で不動産関連の遺産が残るのが今のところ確定的なので、この部分は頭も体も現役なうちにに手を打っておいた方がよさそうです。

幸い親友で司法書士をしているのがいますので、「ある程度の年齢になったときに下の世代で信頼できるコンサルを一緒に探してくれない?」と種を蒔いておきました。

遺品整理

処分するか困るようなものは極力生きてる間に何とかするとして、問題はデジタル遺品。自分のパスワードやIDを纏めたデータは何かしらの方法で伝えるとして、サブスクリプションしているものの契約解除などはどうする?クレジットカードの期限が消えるまで垂れ流しというのも良くないですし。まあ本当に年を取るまで生きていれば、この部分は既に自分で解約しているでしょうが。。。

あと家族にも見られたくないプライバシーなデータはどうしましょうか。プライバシーなデータって何だよって思うかもしれませんが、そこは自由に御想像下さい。

ネテロ会長みたいに胸を「ドンっ!」ってやったらデータが消えるようなシステムがあればなぁ。。。

上記以外でも細かい部分を含めるとまだまだ対処しないといけないことがたくさんあります。人生折り返し地点に入りつつある年齢ですが、これまでみたいに「どう生きるか」だけでなく「どう死ぬか」の部分についても徐々に向き合っていこうと思います。

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