生ビールの量り売りって飲んだことある?

生ビールと聞くと普通は店で飲むものを思い浮かべるでしょう。しかしここはテイクアウト大国ベトナム。生ビールも持って帰ることができます。今回は生ビールの量り売りについて語ります。

どこで買う?

生ビールを売ってる店なら基本はどこでもできますが、個人営業の店などで買う人が多いです。「個人営業=地域密着」なので元々店主や店員と顔見知りということも多く、気軽に買って帰りやすいという心理も働くのでしょう。あと家に近いほうが単純にぬるくなりにくいという利点もあります。

テイクアウトと言っても紙コップのようなものに1杯いくらというのではなく大概はリットル単位の量り売りです。例えば空のペットボトルを店に持って行って、1.5リットル買って帰るというような感じです。ベトナムでは家に大勢を招いて食事するという文化なので、5~10リットル買うこともざらにありますし、妻の実家に行った時も5リットルのLavie(水)ペットボトルを持って義父がよく買いにいきます。(リッター100円ぐらいで飲めるので破格。)

店によっては専用の持ち帰り用容器もありますが、私はまだそのタイプで飲んだことはありません。

缶ビールや瓶ビールを買って帰るとだめなのか?

(定番の生ビールグラス。リサイクルのガラスで作られているんで安くて全土で普及。)

ところでこの生ビールを持って帰る文化について少し疑問があります。

「なぜ缶ビールや瓶ビールを買って帰らないんだ???」

単純に生ビールのほうがおいしいと言われればそれまでですが、持ち帰って飲むほどそこまで美味しいというものではありません。寧ろぬるくなることを考えると持って帰るメリットはそれほどないように思います。この辺り友人に聞いてみると以下のような返事が返ってきました。

「最近は生ビールのテイクアウトも少なくなりましたけど、田舎で特に年配の人は今でも持って帰る人が多いですね。もともと昔は自宅に冷蔵設備がなかった家もありましたから、冷えたビールを自宅で飲もうと思ったらこのやり方が普通でした。あと単純に入れるのが楽で安いということもありますね。ゴミも出ませんし。僕らでいうピッチャーでビールを入れるような感覚です。」

なるほど。つまり時代と共に生ビールの持ち帰りは減っているようですが、これからはどうなるでしょうか。因みにベトナムはビールに氷を入れる習慣がありますが、生ビールに氷は入れません。生ビールは通常冷えた状態で出てきますし、ベトナムの生ビールに氷を入れると缶や瓶ビールより味が薄くなりすぎるように思います。

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