日本語が分からないベトナム人親子【後編】

前回から引き続き【後編】です。

気になったコメント

そんな事情に見舞われている大阪生野区の某保育園。これについて様々な人がコメントをしていますがこれが中々興味深い。一理あるようなコメントが多いものの、それぞれ全て実現するのは現実的に無理な感じの各意見が見られます。それぐらい難しい問題ですので、いくつか気になったコメントをピックアップして見ていこうと思います。

下の子が通っていたこども園の0歳児クラスが、15人中9人ベトナムの子でした。毎年それ位の割合で入ってくるようで、園からのお手紙はベトナム語版もあるし、一応通訳さんもいてました。ただ、ずっと勤務されているわけではないので、日々の様子やちょっとした連絡事項は担任の先生が身振り手振りで伝えられていました。ベトナムのママさん達も聴き取ろうと一生懸命だし、いつもニコニコと挨拶してくれるし、子供の名前もすぐに覚えてくれてお迎えで会えば子ども達にハイタッチしたりと、感じの良い方たちが多かったように思います。

こんな感じで日本人の親と馴染んで上手くやってるベトナム人も当然いると思います。

日本に住んでるんだから日本語覚えろよ、と思う。 アメリカに行って、英語の配布物しかなくて何かが分からなくて困っても、日本人なら100%英語が分からない自分が悪い、って思うはず。

「~に住んでるなら~語覚えろ理論」。海外に住んだことがあるとあまり軽々しく言えない理論なんですよね。

これから先、日本国内で英語が必要になるんじゃないんですよね。日本語は片言で英語はほとんどわからない、みたいな外国人に簡単な日本語や簡単な現地語(単語)を組み合わせながら、なんとかしてお父さんはコミュニケーションをはかっていく力が必要になるんですよね。

日本で高度な英語を使いこなして働くのは本当にごく一部の層だけなので、日本語が覚束ない外国人に対していかに分かりやすい日本語を話すことができるのかの重要性は高まるでしょうね。これも立派なスキルの一つだと思います。

観光などの一時的では無く、仕事などで中長期的に日本にいるなら、ましてや、子どもがいるなら、日本語の初歩が出来ないと定住出来ないようにするべきです。 日本語の初歩が出来るかどうかを定住、仕事などの際に、審査基準とするべきです。

ベトナムで労働許可書の取得要件にベトナム語力が入ったら大混乱が起きるやろな~

先生の負担が多すぎるよ。 通訳まで、って求めすぎです。 外国に来て生活するなら、日本語分からないよ…って頼る前にまず勉強しなきゃ! 弟が幼稚園の時、台湾とブラジルからの転入生がいたけど、2人とも日本語の絵本やひらがなカードを使ってめっちゃ自主勉強していたらしい。 彼らのご両親も日本語の日常会話は困らないレベルまで勉強していて、園の行事や保護者会・バザーなどに積極的に参加し、日本人のママ友・パパ友を作って打ち解けていました。 やっぱり意識の違いなんだなぁ…

結局親ですわな。親が勉強している姿を見て育った子どもで全然勉強しない子どもっていんのかな?

今の私が家族で日本に本帰国して娘を幼稚園に入れた場合、園とのやり取りを全て妻に丸投げすると似たような状況になると思います。配偶者が日本人ということでベトナム人夫婦の例と比べるとハードルは下がると思いますが、少なくともベトナムの学校に通うよりは色々と大変でしょう。

今回たまたま生野区がこんな感じというのを知りましたが、もうすぐ一時帰国するのでついでに生野区の今を見てこようと思います。個人的に私が学生の頃の生野区というとちょっと治安が悪くてケンカ強い奴が多いみたいな印象だったんですが、今は外国人の街みたいな感じなんでしょうかね。ちょっとブラッシュアップしてきます。

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