ベトナムにいると日本の安さに疑問を感じる

一応日常の生活費は日本の三分の一ぐらいで済んでいる我が家。なのでベトナムは日本と比べて物価が安い国と言えるのですが、時々そうとも言えない、というか日本が安すぎると感じることもあります。今日はそのあたりの思うことについて書きます。

日本の値段設定は適正なのか?

DAISOを見て思う

世界に進出しているDAISOはベトナムにもあります。東南アジア諸国での価格は大体200円均一ぐらい。日本の2倍です。これは輸入など関税が絡んでくるのでまあ仕方がないと思いますが、日本人からすると本来日本で買えば100円の物が2倍になりますので割高に感じます。しかし現地(ベトナム)の人からすると200円でもリーズナブルと思うようで、支持層も多いように思います。物価から見ても200円というのはどうなのか?と思いつつ、それでも支持されていることを考えると日本の100円が寧ろ安すぎると考えるべきなんじゃ?と思ってしまいます。

飲食店の場合

ベトナムではその辺の大衆食堂で済ませれば1食200円程度。ちょっとしたベトナム料理のレストランで食べれば500円程度。日本食、洋食なら1000円弱は見ておきたい感じです。しかし1食500円以上というのはベトナムでは日常で食べるには高いと感じる額ですが、最近は若者でもこういった類の店を利用する人も増えており、経済が豊かになってきていることが窺えます。一方日本ですが、それなりに競争の激しい地域ですとランチは利益度外視でワンコインランチみたいなものをやっているところもありますし、吉野家やなか卯を利用すれば500円以内の飲食も可能でしょう。1000円払えば特に選ばなくても色々な店で食べることができると思います。

しかしそもそも日本の物価を考えると飲食の値段が安すぎないか?と思うこともあります。一個人として安い料金でおいしい料理を頂けるのはありがたい話なんですが、そこに従事している人たちのことを考えるとどうなんだろう?と思うわけです。少し前に歌手のガクトが日本のレストランは安すぎると発言して物議を醸していましたが、これも出す料理やサービスを考えると他の国と比べて料金設定がおかしいと感じたからなのでしょう。

日本の値段は海外の労働力ありきの話

値段を決めるのに絶対考えないといけない固定費は人件費になると思うのですが、安い製品の大半(というか100%?)は海外で製造されています。生産拠点も海外ですし、作っている人も外国人、もしかしたら店で販売している人も外国人かもしれません。日本人全体の給料が相対的に下がっているので、値段で他社に差をつけないと企業は生き残れない、この企業努力を達成するには海外の低コストが必須という流れで現在に至ります。でもってデフレが進んで日本人の所得は据え置きまたは低下。こんな感じでしょうか。

かつての先進国として貯金を使っているようなもの?

日本は先進国か?と問われれば、一昔前であれば疑いなく「先進国です」と答えていたものの、最近では「どうなんだろう?」と考える人も増えてきたように思います。私もその中の一人です。特に経済について専門的に分かっているわけではないのですが、恐らく今後も目覚ましく景気が回復するなんてことは期待できないと思っています。今はかつての先進国としての地位がまだ少し残っているので、諸外国からの労働者にとって魅力的に感じたり、物価水準においても働きたいと思われる国にとどまっているようですが、今後はどうなのでしょう。

一昔前のベトナム人は日本を絶対的に豊かな国と思い、日本は憧れの対象みたいな立ち位置でした。しかし現在は富裕層、またまた中流層のちょっと上ぐらいの人たちからはそれほどでも無いような位に置かれています。せいぜい旅行で遊びに行ければ、そんな感じです。

これは世界的な経済の流れかもしれないので何とも言えないのですが、ベトナムで長年住んでいるとこういったベトナム人の意識変化や日本との差の変化などを実感する機会も多く、何となく危機感を覚えるものです。