ベトナムのdân caとは

ベトナムでも音楽は盛んで、聞く音楽のジャンルは人により様々です。海外の音楽と言うとこちらではKPOPが大勢を占めますが、ベトナムでは日本語学習が多いこともあり日本の音楽を聞いているという人に出会うこともあります。今回はベトナムの音楽について書きます。

若者が聞く音楽

いわゆるポップスに当たる音楽でベトナムの若い人から支持されています。曲調は大体日本と似たような感じと思ってもらえればと思います。適当に2つピックアップしてみました。

BÍCH PHƯƠNG – Đi Đu Đưa Đi (PVの独特な世界観が印象的)
KHẮC HƯNG x MIN x ERIK – Ghen (嫉妬をテーマにした歌)

最近はPVの画質や構成もよくなり、特に日本のそれと映像的にそん色ないようなレベルになったように思います。私がベトナムに来た頃はまだ何となく古臭い印象を受けたものです。

Con Bướm Xuân | Hồ Quang Hiếu (当時イベントなどの催し会場でよく流れていた)

上の歌は私がベトナムに来た頃ぐらいに流行っていた曲です。「これだけを挙げて語られても。。。」とベトナム人に言われてしまいそうですが、一つの参考例として見てください。やっぱりファッションやら何やら全体的に古臭さを感じますが、今のベトナムは当時と比べて大分服装もオシャレになってきていますし、若い人が着る服の選択肢も増えたように思います。

dân caとは

ここからが本題です。dân caと呼ばれる音楽がベトナムにはあります。日本語に訳すと「民謡」と言われたりしますが、これだけだと何となく違う曲をイメージするかもしれません。ざっくりと「昔からある伝統的な曲調の歌」という感じです。私の語彙力では曲の雰囲気を字面で表すことができませんので、やっぱりYouTubeにお願いします。

LK Quê Hương Ba Miền (dân caは時代に左右されず安定した曲調なので年配層から人気)

昔からある曲調の歌なので、若者からは「古臭い」とか「ダサい」みたいなことを言われることもありますが、若者でも好きな人はいますし、年配層の大半はポップスよりこの手の曲調を好みますので、人口的に一番支持されているのはdân caとも言えます。(因みに妻は好きではありません)

どこでよく流れている?

若者が集まる現代的な施設では聞くことはまずありません。ポイントとして「若者、近代的」な要素があるところでは好まれないという感じです。カフェはオジサン層がよく利用しそうなところではむしろ dân ca が永遠と流れています。他にも通り沿いにあるような自営の商店、地方行きの長距離バス内でもよく聞かれます。

日本の演歌とはまた全然コンセプトが違いますが立ち位置的には似たような感じがあるのかなぁと思いつつ、やっぱりdân caはベトナムっぽい雰囲気を感じさせます。

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