【何が違う?】日本人のセクハラとベトナム人のセクハラ

ベトナムでも前々からセクハラ行為がありますが、いよいよ法整備される時代に入りました。実際に法整備されたからといってセクハラが急になくなるとは思えないですが、少なくとも一定の抑止効果と意識啓発には使えるかと思っています。ところで私がベトナムで仕事をしてきて、日本人のセクハラとベトナム人のセクハラの傾向に少し違いを感じています。日本人のセクハラについては相手が日本人女性、ベトナム人女性のどちらでもあるようですが、その点についてもこちらの記事で書いていきます。

(厳密にはセクハラは異性に対するハラスメント行為を指しますが、ベトナムで女性から男性へのセクハラはまだ見たことがありませんので、この記事では男性から女性へのセクハラに限って書きます)

ベトナム人のセクハラの場合

ストレートなセクハラが多い

セクハラ行為に走るのは基本的に権力者です。ただベトナム人のセクハラは直接的に体を触ったりといった行為の他、不倫、愛人関係になるための誘いなどが多い様に思います。ベトナム人の女性でも不倫や愛人関係になる人は一定数いますので、こういった誘いの話は恐らく色々なところであるのだろうと予想できます。しかし女性側にとって誘ってきた相手が嫌悪の対象でしかない、または断ってもしつこく声をかけてくる、といった状況でセクハラ認定とされているようです。つまり日常で女性の身体やプライベートな部分を興味本位で聞く程度では、嫌われる可能性はあるもののセクハラ扱いには至らないのが現状のようです(かと言ってそれがOKというわけではありません、念のため)。

痴漢行為とセクハラの線引きが曖昧な人も

「セクハラ=痴漢行為」と思い込んでいるベトナム人も一定数います。この認識は男性にとっては大変危険でして、「要は身体を触らなければOKなんだろ?」と考えている人もいるようです。こういった部分について日本企業ではどの程度意識共有を図っていくのか今後議論の余地がありますが、そもそもセクハラの定義自体が被害者の感覚に委ねられるところもありますので難しいところです。まずは女性が平均的にどう感じるか、というところをきっちり理解させていくあたりから始めるのが無難かもしれません。

日本人のセクハラの場合

日本人女性にはやらないがベトナム人女性にはやる男

これは現地在住者よりは出張などでベトナムに来る人が多いように思います。よく聞かれるのは技能実習生を送り出す機関で働く営業部の女性に対するセクハラ行為、。送り出し機関営業部の女性は業種柄キレイどころを集めているところ多いので、日本から視察ということでやってきたオヤジのセクハラに遭うベトナム人女性が結構います。「日本人のセクハラが嫌でこの仕事を辞めました」というベトナム人女性も何人か知っています。外国人が知らないであろう日本語の下ネタを教えたり言わせて馬鹿笑いしているのは常套のセクハラ行為です。

話を聞いてみると日本人女性にはセクハラをしないが、ベトナム人(その他アジア全般の女性)にやる日本人男性がいるようです。明らかに、あるいは心のどこかで「アジアの女は自分より下」というような感覚があるのでしょうか?こういった輩は欧米を筆頭に白人や黒人にはそんなセクハラ行為をしない傾向があります。日本人でなぜかアジア人には強気なのに欧米人にはおとなしいという人がいますから。

集団になるとセクハラをする男

相手が日本人女性、ベトナム人女性限らず、男集団でいるとセクハラ気質になるのもいます。一番多いパターンは男性複数対女一人という構成での飲み会でしょうか。大体は女性が取引先の従業員、男性は同じ会社の同僚かその仲間というパターンです。一対一ではセクハラ的な発言などは皆無なのに、複数になると下ネタやセクハラを仕掛けてきます。男複数で気が大きくなったり、調子に乗りやすくなるんでしょう。元々サシで女性と接することに慣れていない男性にこういう人が多いような気がします。いずれにしても女性からしたら「ウザイ」飲み会に変わりないでしょう。

そう言えばある製造業が集まったゴルフコンペで女性が一人だけ参加するというイベントがあったそうですが、そこでもセクハラ行為があったということで主犯がいる複数の企業と揉めごとになったんだとか。

やった本人に自覚がないというのがほとんどだと思いますので、状況が許せば本人からセクハラを自覚させるのも一つかと思います。「それセクハラですよ」と何気なく伝えるだけで焦って引っ込む男は結構いるものです。