ベトナムでアンパンマンが活躍する日は来るだろうか?

一時帰国したときは子どもたちがアンパンマンに触れる機会がよくあります。子ども心を掴むのが抜群で娘、息子二人とも簡単にハマりました。そんなアンパンマンについてベトナムを含む海外での話について考察します。

ベトナムにアンパンマンはない

日本滞在中にすっかりアンパンマン好きになった子ども達で、ジジババに買ってもらったアンパンマングッズで帰国後も遊んだりYouTubeでアンパンマン関連の動画を見て楽しんでいます。ただベトナムにはアンパンマンがいませんので、娘も周りのベトナム人の友達と話題にすることもできず遊べないということから、一人で楽しむものという位置づけになっています。

因みに娘にどのキャラクターが好きか聞いてみると「ドキンちゃん」と答えます。正直「えっ、そこ!?」と思いましたが、まあ別にいいでしょう。アニメとか漫画でちょっと斜めなキャラクターを好む私の血を引いているのかもしれません。

(私が子どものときはドキンちゃんに妹(コキンちゃん)はいなかった)

しかし大人になってから改めてアンパンマンを見ましたが新しいキャラが増えていることに加え、何気に深いシーンもあることに感心します。アンパンマーチの歌詞とかも幼児向けというより、それなりの年齢層に刺さりそうな感じですし、各キャラクターの立ち位置とか性格、人間?関係も現実世界と何気にリンクしていたりすることもあります。ドキンちゃんみたいな女も実際にいるしなぁ。。。

海外におけるアンパンマン

ドラえもんとかと比べると海外ではマイナーなアンパンマン。幼児向けとしては世界的にかなりセーフティな作品だと思ってましたが、必ずしもそうではないようで台湾とか一定のアジアの国々以外ではそれほどウケがいいとは思われていないのだとか。そのいくつか聞いた話として以下のようなものがありました。

西欧におけるヒーロー像

アンパンマンをヒーローものと捉えた場合に、アンパンマンはそこから外れるとのこと。スーパーマンに代表されるように圧倒的なパフォーマンスがないので物足りないと感じるようです。確かにアンパンマンはよく一度負けますし、「顔が濡れて力が出ない」とか情けないシーンも多いですからね。

(ベトナムでヒーローものといえばスパイダーマン)

自分の顔を食わせる

自分の顔を食べさせるのにカニバリズムを彷彿させるので大人目線で好ましくないと思うようです。私が子どものときは何とも思わず見ていましたが、そう言えば私の親も初めてそのシーンを見たときは衝撃だったとか言ってました。まあ大人になって初めて見たらインパクトがあるんでしょうね。私は子ども心ながら、いつも美味しさに感動して食べているキャラクターを見て「いったいどれだけ美味いアンパンなんだろうか?」と真剣に思ってたものです。

こんなところの話がありました。まあ分からないこともありませんが、結局は大人が子どもに見せたいと思うかどうか、というところなんでしょうね。でも多分ベトナムで広めればすぐに普及しそうな気はします。釜めしドンとかナガネギマンみたいに基本キャラクターは何でもありなわけですから、ベトナムの食材とか料理をモチーフにしたご当地キャラとか出せば一瞬で人気でそうな気がします。それにアンパンマンの世界って何気に社会主義的なところがありますし。。。

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