日越ハーフの娘が覚えるベトナム語、私が語りかける日本語

3歳の娘。ベトナム語の環境で育っていますのでベトナム語は日々成長します。一方日本語はほぼ私から聞くだけなので自分から発することはほぼありません。ただ私が言うことは限定的に理解しており、パパはママと違う言語を話すということを漠然と分かっています。

言葉の間違いを正す娘

先日窓から外を見ると雨が降っていました。それを見て娘は私に、

「Papa, đang mưa.(パパ、雨が降ってるよ。)」

と言います。それに対し私は

「雨降ってるな」

と返すのですが、娘は

「không phải. đang mưa mà.(違うよ、雨が降ってるの。)」

と言い返します。つまり私が話す日本語をベトナム語に直そうとするわけです。こういったやり取りで娘が自発的に「日本語では(雨降ってる)というのか」と理解してもらえるといいんですが、もう少し時間がかかる模様。

娘の言語発達を観察すると興味深いことも

(サングラスにはまる娘とくつろぐ息子)

ベトナム語のおじいさんは「ông」。娘は妻の父のことを「 ông 」と呼び、私の父のことは「じいじ」と呼んでいます。しかしどうやら「ông=祖父」という地位を表すこともいつの間にか理解しているようで、私の父も地位として「ông」であることを理解しているようです。つまり「じいじ」は名前かなんかの固有名詞と思っているような態度が見られます。

他にもなぜか「おいしい」だけはよく言います。ベトナム語の「Ngon」よりも言いやすいからでしょうか、それとも私を含めて日本語で「おいしい?」とよく聞かれるからかもしれません。フォーを食べて「う~ん、おいしい!」ということもありますし(本当の意味でおいしいと言っているのか謎ですが)、私がごはんを食べているときに「おいしい?」と日本語で聞かれたときは何気に嬉しかったりします。

関西弁を理解する娘

子どもが将来的に日本語を本格的に理解するようになるためには標準語のほうが効率的な気もします。しかし実の父が素の話し言葉で子どもとコミュニケーションを取らないというのもどうかと思い、娘に対して大阪は南の口調で話しかけています。なのでよく言うフレーズに関しては問題なく理解しています。

「それゴミ箱ほってきぃ(それゴミ箱に放って来なさい)」

「さき手ぇ洗ってきぃ(先に手を洗ってきなさい)」

「はよ寝ぇ(早く寝ろ)」

「ちょぉ、それ取って(ちょっと、それ取って)」

「こら、何しとんねんお前ぇ(こら、何してるんだお前は)」

などなど。改めて娘がこの口調で喋りだしたらどうなんだろうかと思いますが、その辺りは今後長い年数をかけて注意深く見ていく必要がありそうです。

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