休園が続くベトナムの保育園で思うこと

コロナの活動制限により学校も5月から休校が続いていますが、保育園も例外ではありません。保育園に子どもを預ける世代は夫婦共働きで日中家に誰もいないという家庭も多いので何かと苦労を強いられます。ところで保育園の学費について少し思うところがあったので記事にします。

前払いの学費はリスクが高い

ローカルの保育園に娘を入れてるのですが、毎月学費を振り込むような形でやっています。当初私は妻に

「毎月振り込むのも面倒だろうから半年ぐらい一括で支払えないの?」

と聞きました。すると妻は

「ベトナムで先払いは何があるか分からないからやめといたほうがいいのよ。」

と答えます。これは去年のやり取りだったんですが、今回のコロナ休校により今のところ2か月休園していますので、前払いをしていれば今頃その前払した学費がどうなるのかという応酬になっていたかと思います。その辺りはベトナムの習慣を理解している妻、さすがです。コロナによる休園は特殊ですが、他にもその保育園に何か問題があってすぐ別の保育園に変えたいと思っても、通常前払いした学費は返ってこないから誰も前払いで払いたがらないということのようです。一応前払いをすると一定の割引があるようですが、それ以上のリスクがあるので前払いは避けたいと考える保護者が多いそうな。

学費に限らずベトナムではサービスに関しても前払いを嫌う人が多いものです。それだけサービス業に対する信頼がまだ浸透していないということなんでしょう。

前払いのない保育園はどうやって休園期間を乗り越えるのか?

とは言っても先生や施設の維持費などの固定費は出ていきますので、保育園的に収益がなければきついのは言うまでもありません。ただローカルの保育園を見ていると従業員の休業補償をしっかり払っているところのほうが少ないようなので、そんな感じで切り抜けているところがほとんどなんでしょう。

なので収入が途絶えた保育園の先生が個人で子どもを預かる「闇保育」などの商売が出るようになります。これは収入が途絶えた先生と、子どもを預かってもらえなくて困る夫婦共働き家庭の需要と供給がマッチしたビジネスかと思います。一応個人で預かっている分にはそんなに多くの子どもでない限り公安には何とでも言えるでしょうし、給料も現金手渡しでしょうから変な足が出ることも考えられません。

どの業界もそうですが活動が制限されても直接的に政府をバッシングする社会ではありませんので、何とかして自分で生き延びていく術を探すことになります。こういった事態に陥ったベトナム人を見ているとバイタリティの強さが感じられ、私も見習う部分があると思わされます。